■合わないクロス
シャドーは右に藤野、左に岩渕真奈でスタートしたのだが、20分過ぎから左右を入れ替え、藤野が左に回って守備をサポートしたのだ。
こうして、ようやくデンマークのスリーバック対策を封じることに成功した日本は30分過ぎからはボールを握る時間が増えて、左右のウィングバックからのクロスが入り始めた。
後半に入っても同じような展開が続いたが、この日本が攻撃を仕掛ける時間帯に得点できなかったのがデンマーク戦の最大の敗因となった。
日本の攻撃を組み立てるのはMFの長谷川なのだが、長谷川と前線やウィングバックとのコンビネーションがズレる場面が多すぎた。足元で受けるのか、裏に抜けるのかで互いの意図が伝わっていないようだった。
また、せっかくウィングバックが抜け出してクロスが入っても、クロスが合わない場面も多くなった。
どのようなクロスを入れるのか、そして、中央や逆サイドの選手がどのように飛び込んでクロスに合わせるのか。これも、最終合宿での攻撃面での課題となるだろう。