■攻守の噛み合った仙台が快勝
強風が吹きすさぶ一戦で、仙台は25分に先制する。左サイドの秋山のクロスを、中島が右足ボレーで突き刺した。背番号7のFW起用が的中し、今シーズンもっとも早い時間に得点した。
風上に立つ仙台は、前半のアディショナルタイムに加点する。中盤での攻守の入れ替わりからカウンターを仕掛け、中島の見事なスルーパスと山田のランニングがシンクロする。GKと1対1になった背番号13は、自身シーズン2点目を冷静に流し込んだ。
今シーズン3度目の複数得点を記録した仙台は、後半開始直後の51分にもネットを揺らす。中島の左CKをファーサイドの菅田が頭で折り返すと、MF郷家友太がヘッドでプッシュした。
1試合3得点は今シーズン初めてだ。あとは、2節以来となるクリーンシートを達成できるか。伊藤監督は69分に3枚替えをする。それによって4-4-2から3-4-2-1へシステムを変更し、守備の局面では5バックで甲府の攻撃をはね返す。そして、勝利を告げるホイッスルを3試合ぶりに聞いたのだった。
J2リーグは8節から中3日の3連戦だ。仙台の次節は、清水とのアウェイゲームである。秋葉新監督のもとでリーグ戦初勝利をあげた相手との一戦は、両チームの今シーズンを左右するものになる。