【J2「解任」】「開幕7戦未勝利19位」の清水エスパルスが監督交代へ!「総シュート数最多で総得点ワーストタイ」追い詰められた名門クラブを託される次の監督は?【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
解任が決定的な清水エスパルスのゼ・リカルド監督(中央)  撮影/原壮史

■シュート数は多いが、得点は少ない清水

 今シーズンのJリーグで最初の監督交代は、清水エスパルスになりそうだ。

 4月1日に行なわれたJ2リーグ第7節で、清水はヴァンフォーレ甲府と対戦した。2節から5戦負けなしで3連勝中のホームチームに対して、前節からスタメンを3人入れ替えた。右SB北爪健吾と右MF中山克広がリーグ戦初先発となり、吉田豊が4試合ぶりに左SBでスタメンに入った。ルヴァンカップ出場に伴う中2日の日程を考慮したものであり、テコ入れをはかる意味もあっただろう。J1から降格した清水は、3月26日のJ2第6節から4月22日の大宮アルディージャ戦まで、地獄の9連戦を消化しなければならない。

 清水はシュート数とCK数が、リーグでトップとなっている。被シュート数はリーグで3番目に少ない。1試合平均13本のシュートを放っているにもかかわらず、6試合でわずか4得点に終わっている。

 甲府のホームに乗り込んだこの日も、数字だけを見れば相手を上回った。シュート数は8対5で、CKは6対2だった。

 チャンスも作っている。前半40分過ぎに中山の右足ミドルが相手GKを襲い、59分には途中出場のカルリーニョス・ジュニオが決定機をつかんだ。それでも先制点をつかめずにいると、82分に甲府MF長谷川元希に先制ゴールを喫してしまう。清水の右サイドからゴール前に侵入され、フリーで許したシュートがGK権田修一の股間をすり抜けていった。これが決勝点となり、清水は0対1で敗れたのである。

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