■必要だった雰囲気
大住「森保監督は相変わらず、『良い守備から良い攻撃へ』と言っているんだよね。優先順位を忘れちゃいけないよ」
後藤「日本中の勘違いが選手のプレーにも反映されたんじゃないか、という感じだね」
大住「縦に速い攻撃と、カウンターは別物だよね。相手のボールを取った瞬間に守備から切り替えて速く攻めるというのは当たり前のこと。その当たり前を全然やろうとしないから、びっくりしちゃった」
――コンセプトがぶれているわけではなく、統一感が取れていないという感じでしょうか。
大住「今回の２試合で日本サッカー協会がつくり出そうとしたのは、ワールドカップの凱旋試合という雰囲気だったと思う。たぶん選手にもそういう意識があって、良いところを見せようという意識があったと思うけど、本当はチームづくりの第一歩だったはず。それなのに、足先や戦術優先のサッカーで終わったのは、もったいなかったね。ヨーロッパでブレイクした三笘薫と久保建英を見せるという試合じゃなくて、真剣なチームづくりの第一歩にしてほしかった」
後藤「中途半端な試合をやって勝ったりしていたら、大変なことだったよね」
