■GKの最多試合出場数は「11」

 この「穴」になりそうな部分を誰が埋めるか。2010年南アフリカワールドカップで23歳の長友が出場したことを考えると、安定した選手起用が出来るためにやはり20代前半の選手が台頭してこなければならない。

 そして実は最も深刻なポジションはGKだ。今回招集されたメンバーで国際Aマッチの出場数は一番多いシュミット・ダニエル(31)で11試合。大迫敬介(23)は3試合、谷晃生(22)は1試合しかない。川島が95試合、権田が37試合ということを考えると、一番辛抱強く使って経験を積ませなければならないのはGKということになる。

 ドイツやスペインを破り、あと一歩でベスト8までたどり着けそうだった森保ジャパンへの期待は膨らんでいる。だが詳細に見ていけば、これまでよりもさらに困難な道が待っているのは間違いない。

【森雅史】
もり・まさふみ/12月12日、佐賀県生まれ。週刊専門誌を皮切りに数多くの雑誌・書籍に関わってきた。ロングスパンの取材とインタビューとが得意分野で、選手以外にも広い取材範囲を持っている。北朝鮮やイランでの取材経験もある、キュートでニートなフットボールジャーナリスト

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