■サイドバックには実力者が加入

 下部組織出身で早稲田大学卒の監物拓歩、法政大学卒の落合毅人も、CBの定位置争いに加わる。監物は188センチ、落合は185センチのサイズがある、CBには21年途中から在籍する井林章もいる。ゼ・リカルド監督が4バックだけでなく3バックにも取り組んでいるは、CBの人材が豊富なのが裏づけとなっている。

 サイドバックの新戦力は、32歳の吉田豊名古屋グランパスから、30歳の北爪健吾が柏から加わった。吉田は12年から14年まで在籍しており、9年ぶりの復帰となった。ヴァンフォーレ甲府、鳥栖、名古屋グランパスで実績を積み上げており、左サイドをメインに右サイドにも適応する。精神的なリーダーとしても期待される。

 北爪は右サイドの職人だ。J2のジェフユナイテッド千葉でプロキャリアをスタートさせ、J2当時の横浜FCを経て柏でJ1の舞台に立った。

 吉田、北爪、プロ2年目の山原怜音は、ウイングバックの適性を持つ。MF登録の岸本武流も、サイドバックとウイングバックをカバーする。それもまた、ブラジル人指揮官が3バックにトライする裏付けとなっているのだろう。

【その(2)攻撃陣編へ】
(6)へ続く
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