■「食ってやるという気持ちを」

 しかしながらこの試合後、大関は松長根悠仁とともにピッチで居残り練習をしていた。結果こそ残したものの、「出場時間が短かったので、強度のところで他の選手に追いつくというか、もっともっとやんなきゃいけないというところでやらせてもらいました。“やるぞ”という気持ちで1対1をやりました。2人は15分しか出られなかったので、少しでも強度を上げて帰ろうと思って」のことだという。
「今はプロサッカー選手なので、試合に出なければいけないと思います」と語るように、ルーキーだからといって試合を外から見る気持ちはない。あくまでも出場を目指すからこそ、結果を残した直後に居残りで体を追い込んだのだ。

 さらに、「自分でもキャンプを通して少しずつ手応えを掴めてきているので、もっともっとフィジカルの部分で成長して」と前置きしたうえで、「泰くんや僚太さんだったり、自分より上にいる同じポジションの選手たちを食ってやるという気持ちを」と、出場への強い意志を示して見せた。

 それは、「試合に出て、サポーターの皆さんに等々力で自分が活躍している姿を見せれるように」なりたいからで、ユース出身としての責任も見え隠れする。

 大島僚太脇坂泰斗は、今はとても高い壁となっている。だからこそ、「すごい尊敬していますし、アドバイスもたくさんもらっているんですけど」としながらも、「自分がそこでリスペクトだけになってしまっては成長はないと思いますし、食ってやるという気持ちでやらないと試合に出られないと思う」と話すのだ。

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