J2のFC町田ゼルビアは、SNSで新戦力のスペイン人DFをお披露目した。ポテンシャルを示すその動画に、ファンも期待を高めている。
町田が、J1昇格へと加速する。昨年にはクラブハウスが完成し、しっかりとJ1ライセンスを確保。指揮官には高校サッカーの名将、青森山田高校の黒田剛監督を招いた。かつて横浜F・マリノスでプレーしたエリキや、オーストラリア代表として昨年のカタールワールドカップにも出場したミッチェル・デュークら20人近い新戦力も獲得している。
楽しみな一人が、日本で4年目のシーズンに挑むDFのカルロス・グティエレスだ。現在は日本代表MF柴崎岳が所属するレガネスなどでプレーしたスペイン人DFで、身長192センチの高さを誇る。
期待度を高めるのが、日本での経験値だ。初来日となった2020年の1月に重傷を負い、アビスパ福岡では出場機会が少なかったが、昨年は栃木SCの一員としてリーグ戦36試合に出場し、4得点も挙げている。
Jリーグに慣れていることは、外国籍の選手にとって大きなポジティブ要素である。他国からの獲得ではなく、国内での外国籍選手の移籍が重宝されるのは、ピッチ内外でチームへの溶け込みに計算が立つからだ。
その点で、グティエレスは早くも町田に安心材料を与えてくれている。クラブは「ゼルじゃん」として、動画に映る選手とじゃんけんできる企画をツイッター公式アカウントで展開しているが、29日の投稿ではグティエレスが登場。流暢な日本語を披露しているのだ。
「おはようございまーす」という挨拶は、声だけ聴いていたら日本人かと思うほどにイントネーションも完璧。「私は読書が大好き」など、自己紹介も日本語で見事にこなしている。