「新しい景色」を見るために必要な欧州トップリーグでのレギュラーの増加【森保ジャパン発足からの4年半と、これから見据える3年半】(3)の画像
日本代表の新たな戦いは、すでに始まっている 代表撮影:雑誌協会/杉山拓也

 4年に一度の祭典が終わり、年も明けたが、早くも次のワールドカップに向けての動きは始まっている。日本代表は引き続き森保一監督に率いられることが決まり、2026年大会で新しい景色を見ることを目指す。その目標を今度こそ達成するためには、何が必要なのか。サッカージャーナリスト・大住良之が森保ジャパンの4年半の歩みを振り返りながら、次の3年半を考察する。

■アジア枠も拡大される次回W杯

 ではこれから次のワールドカップまでの「3年半」はどうなるのか。2023年は、予定されている10試合のうち10月までの8試合が親善試合となる。しかも国内での試合が6試合を占め、海外に出ての試合は2試合だけとなる。11月には次回ワールドカップのアジア第2次予選がスタートするが、日本にとって問題となる段階ではない。

 森保監督にとって最初に真価を問われる大会は、2024年1月に開催されると見られているアジアカップだろう。前回は決勝戦で敗れたが、ワールドカップ・アジア最終予選の組分けに影響するFIFAランキングを上げるためにも、13年ぶり5回目の優勝を狙いたいところだ。

 そして2024年9月には、ワールドカップのアジア最終予選がスタートするはずだ。2次予選を勝ち抜いた18チームを3グループに分け、6チームでリーグ戦(各チーム10試合)、2位以内にはいれば出場権獲得となる。最終予選は24年の9、10、11月に2試合ずつ、そして25年の3月と6月に2試合ずつ消化して終了となるだろう。

 次回、2026年のワールドカップは出場がこれまでの1.5倍の48チームとなり、アジアには8.5枠が割り振られている。3次予選の3つの組の上位2チーム、計6チームとともに、第4次予選として各組3、4位の計6チームを3チームずつ2組に分け、総当たりでそれぞれ1位のチームにも出場権が与えられる。そして2位チーム同士の対戦で勝ったほうが「インターコンチネンタル・プレーオフ」に出場する。

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