■目標は全試合に出場することと、5ゴール5アシスト

 その佐々木にとって、今季の目標は全試合に出場することと、5ゴール5アシスト。この数字は、背番号にかけたものかと思い、聞いてみると、「あ、全然(違います)」と笑いながら、「無意識です」と笑顔を見せた。「5」の重圧からは早くも解放されているようだ。

 ただし、谷口の背中は佐々木の中で目指すべき場所となっている。

「彰悟さんがいれば大丈夫というか、彰悟さんがいないと駄目だって思われるような選手だったと思うんで、自分も早くそういう選手になりたいし、私生活でもピッチでもすごい頼りになる先輩だったんで、自分も中堅くらいの年なんで、そういう選手になりたい」

 ルーキーイヤーに、それも、川崎というチームで21試合に出場したことは、かなり誇れるものだが、周囲に助けられたうえでの出場機会でもあった。しかし、今季は違う、中心に立つことを意識して挑むシーズンとなる。

 23年の最終節が終わった時、背番号「5」で思い浮かべる人物は誰になっているのか。期待の1年間が始まった。

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