サッカー日本代表の2022年「一番はもったいなかったPK戦」「メッシのアルゼンチン優勝までサッカー熱が続いたのは日本代表のおかげ」【ワールドカップ「ドーハの歓喜」を超える! 2023年日本サッカーの激論】(1)の画像
サムライブルーが日本中を盛り上げた 代表撮影:雑誌協会/杉山拓也

 年が変わっても、サッカーにオフはない。ワールドカップの熱が冷めないままに新年に入り、年明け早々にはJリーグのチームが始動する。日本代表の多数を占める海外組の選手たちは、シーズン真っただ中だ。2人の大ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生もスイッチオンのまま、サッカーの来し方行く末を語り尽くす。

■2022年のサッカー界を振り返る

――サッカー界の2022年を振り返っていただきたいのですが、どうしてもワールドカップが先に立ちますよね。

大住「そうだねえ、1年の最後にああいうのがあるとねえ」

後藤「記憶が上書きされちゃって、その前のことは何も覚えていないよ(笑)」

大住「そうなっちゃうよね。ワールドカップ以外の日本代表の試合のことは、もうどうでもよくなっちゃったしな(笑)」

後藤「最終予選のオーストラリア戦は何だったんだ、という感じだよね」

大住「三笘薫のあの2ゴールも、大昔の出来事だよね」

――現地取材されたそのワールドカップの中でも、特に印象的なシーンはありますか。

大住「一番印象的だったのは、PK戦が“う~ん”という感じになったことだったね。2010年の南アフリカ大会も最後はPK戦で、駒野友一が失敗してしまったけれど、他の選手は成功しているんだよね。今回のワールドカップでは、PK戦がいくつかあったけど、負けたチームは執念が足りなかった感じがするよね」

後藤「ブラジルもいきなり2人外してしまったし、PK戦が大差になったという感じはあるよね」

大住「片方はすごく真剣で、もう片方は運だから、みたいな感じでやっていたよね。もったいないよね」

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