■アルゼンチンの優勝を見たかった…
――後藤さんはアルゼンチンがお好きなので、優勝はうれしかったのではないですか。
後藤「まあね。でも、せっかくアルゼンチンが優勝するのを現地で見られなかったのが残念」
大住「僕はアルゼンチンの優勝を1978年、1986年、そして今回と、3回とも見たよ。今回は決勝まではフランスの方が良いんじゃないかと思ったけど、アルゼンチンの闘志たるや本当にすごかったね」
後藤「あの国はすごいよね。ブラジル大会でも負けはしたものの決勝でドイツに必死に食らいついたしさ」
大住「ブラジル大会でも、決勝までは内容のない試合をやっていたけど、決勝ではとても内容のある試合をやったんだよね」
後藤「あの時もアルゼンチンの選手が2人でシュートブロックに飛び込んでいく場面が何度も見られて、話題になったよね。ああいう守備の文化はすごいよ」
大住「リオネル・メッシも、決勝ではそれまでと全然違ったよ」
後藤「あのメッシが一生懸命、守備しているんだもんね」
大住「だって、メッシがどこにいるか分からないんだもん。それまでの試合では、歩いている選手がいたら、それがメッシだと分かったんだけど」
後藤「背格好が似ている選手が多いからね」
大住「しかも背番号が見にくくてさ。でも決勝では、これはメッシかなと思ったら違う選手だということが随分あった。そのくらいメッシは走っていたね」
後藤「滅私奉公というわけだよ(笑)」
大住「ははは(笑)。後藤さんが言ってくれてよかったよ」