日本代表戦もコロナの影響で中止に

 その背景には、各国の入国条件の緩和もある。

 今年1月には日本代表はキリンチャレンジ杯ウズベキスタン戦を予定していたが、オミクロン株の感染が拡大していたことで、外国人の日本への新規入国が禁止に。その結果、ウズベキスタン代表の日本入国が認められず、中止に追い込まれていた。

 その翌々月の3月にW杯最終予選オーストラリア戦が行われ、日本代表はシドニー市内のスタジアムを舞台に戦ったが、その際は、オーストラリア入国の前にPCR検査や手続きが必要だった。そして、日本に戻る際にも同様の手続きと検査が求められていた。本サイト記者も、取材の合間に帰国のための検査をすべく空港の検査場に向かうなど、時間的にも体力的にも負担を感じており、その大変さは身をもって感じていた。ちなみに、当時、日本国内でPCR検査を受けて英語での証明書を作成してもらうのにかかった費用は3万円を超えていた。費用面でもかなりの負担だった。

 このように、少なくともこの時期までは海外との往来はハードルが高いと言えたが、その後、世界的に緩和が進み、今年6月には日本代表が4試合を国内で実施。ブラジル代表やチュニジア代表を迎えて有観客で試合を行った。

 そして9月に日本代表はドイツ遠征を行ったが、その際、ドイツへの入国にあたって特別な検査や手続きはなく、スムーズな入国が可能となっていた。オーストラリアで取材に当たった本サイト記者も、そのスムーズさに逆に戸惑ったほどだった。それはカタールW杯でも同様で、カタール入国の際にも、そして、カナダ戦が行われたUAE入国の際にも、コロナの影響を感じることは一切なかった。

PHOTO GALLERY ■【画像】猛暑の中でもマスクを着用して選手の練習を行った日本代表・森保一監督■
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