■生まれた新しい基準
――ベスト8への距離は、遠くないと考えていいですか。
後藤「今回もまた、半分は手をかけたわけだからね」
大住「ここを突破するのは本当に大変だよ。メキシコは7大会連続でグループ突破してラウンド16で負けていて、今回はグループ敗退。でも、次はベスト4に行くかもしれない。やはり本当の力をつけないと、ここは越えられないんだよ。ただ、クロアチアに負けてがっかりしているということは、真剣に皆がベスト8を目指すようになったんだよね。就任時に森保監督はベスト8以上が目標だと言ったんだけど、信じた人はどれくらいいたんだろう。僕自身は、実はちょっととどうかなと思ったんだけど、今回のように条件がそろえば行けない場所じゃないと分かった。こういうことを繰り返すうちに、常にワールドカップで堂々と勝負できるようになればいい」
後藤「2大会連続でラウンド16で惜しい試合を経験して、もっと若い次の世代の選手にはこれが基準になるし、そこで勝つのが具体的な目標になる。そうやって積み上げて、いつかはもっと上に行けるようになるといいよね。昔はワールドカップに出るのが夢だったわけでしょ。いろいろ積み重ねがあって、もうベスト8まで手が届くところまで来たんだよ」