■見事だった冨安の対応
――ロングボールからピンチを迎える場面もありました。
後藤「前半8分のシーンはイバン・ペリシッチがでしょ。相手選手が冨安健洋を押していたから本当はファウルだったと思うけど、むしろ冨安がうまく処理してカバーしてくれたと感じた。ブルーノ・ペトコビッチが中央から左流れてきたから、冨安としては対面のペリシッチとの2人を相手に対応する形になったけど、慌てず対処して、防いでくれた」
大住「最初に見ていたペリシッチを捨てて、守備に戻っていたね」
後藤「冨安のコンディションは本調子からは程遠いけど、若くても経験豊富だから、ああいうところで慌てないもんね。最終ラインでは谷口彰悟も安定していたし、一番ミスが少ない選手だった」
大住「そうだよね。吉田麻也は後半、斜めのバックパスを相手に渡してしまうミスがあったけど、あそこでも最後は冨安がカバーしていた」
後藤「よく足を出したよね」
大住「完全に枠に飛んでいたシュートをブロックしていたからね。大したものだよ」