■「自分たちが強いと信じることは大事だと思います」

 日本がグループステージで2勝するのは、2002年の日韓大会以来だ。当時はロシアとチュニジアから勝利を奪ったが、今回はW杯の優勝経験国を連破したのだ。だからこそ、グループステージのサプライズとして受け止められているのだが、田中は現実を客観的に見つめている。

「次また同じグループに入ったとして、今回の結果を受けて僕らが強い側(の立場)へいくとは思っていない。

 ただ、今大会で結果を残したのは自信になるし、こういう歴史を積み重ねていって、たぶん世界から強豪国と言われるようになると思う。この2勝で強くなったとは思わないですけど、自分たちが強いと信じることは大事だと思います」

 次戦は板倉滉が累積警告で出場停止だ。酒井宏樹の回復具合も気になる。さらに、遠藤をスタメンで起用できるのかも、コンディションをチェックする必要がある。不確定要素を抱えるなかで、田中が結果を残したのはチームにとってプラス材料だ。

 ボランチの選手では稲本潤一遠藤保仁に次ぐW杯の得点者となった24歳は、ラウンド16のクロアチア戦でもキーマンになりそうだ。

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