■相手を楽にさせた消極性

――気の緩みもあったのでしょうか。

大住「気の緩みとか、相手を甘くみたというのとは、違うと思う。サッカーというのは、積極的に、アグレッシブに、とにかくリスクを負ってでも攻めていこうという気持ちになったらうまくいくもので、ふつうにやれば勝てるんじゃないかという気持ちの時との違いはすごく大きくなるんだよね。ただ、別に選手たちは手を抜いていたわけじゃないんだよ」

後藤「気の緩みではないんだよね。0-0という状況だから、失点してはいけないという気持ちもすごく強かっただろうしね。ドイツ戦では、これ以上失点したとしても仕方ないというくらいの気持ちでいける状況だったけど」

大住「そうなると、自分のところでミスをしたくないという気持ちが、すごく強く働くんだよね。それで消極的なプレーになって、前に思い切りパスをつけられていたはずなのに、ボールを後ろに戻すといったプレーがすごく増えて、そうしている間に相手はすごく楽に守っていたという試合だったね」

後藤「コスタリカからすれば、日本が緩い試合をしてくれて助かったなという感じだったでしょうね」

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