まったく上がらなかった攻めのテンポ「ドイツ戦とは違った後半の選手投入」「遠藤航も疲れていた」【ワールドカップ「1敗の重み」と「ベスト16」への道! 日本代表、コスタリカ戦後の激論】(3)の画像
選手同士の意図がかみ合わず、交代出場の伊東も苦しんだ 代表撮影:雑誌協会/杉山拓也

 日本代表は27日、カタール・ワールドカップ第2戦でコスタリカ代表と対戦し、0-1で敗れた。ドイツ相手の白星発進が衝撃的だっただけに、ファンの落胆も小さくはない。だが、まだ何も終わってはいない。ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が、コスタリカ戦を振り返りつつ、未来へと目を向ける。

■ドイツ戦との状況の違い

――試合に入る状況の違いも影響したのでしょうか。

大住「日本が初戦でドイツと戦ったような姿勢で、コスタリカは日本に立ち向かってきたんだよね。しっかり守って日本にスペースを与えず、隙をつくらず、その上でどこかで1点取って勝点3を取ろうという考え方だった。ドイツにとって日本相手の初戦は、難しい試合だったと思うんだよね。今回のコスタリカ戦は、日本にとって難しい試合になった」

後藤「初戦では相手がドイツだし、1点リードされて入った後半だったから、選手交代も積極的にならざるを得ないし、出た選手も攻めにいくんだという気持ちを非常に強く持ってプレーできたと思うんだけど、この試合では負けているわけじゃなかった。そういう状況なので、後半に入って攻撃的な選手を並べたけど、いろいろな意味で中途半端だった。

 この流れなら、そのうち点は入るだろうという雰囲気は絶対にあったと思う。だから、攻撃的な選手をどんどん入れたけれども、攻撃のギアがすごく上がりはしなかった。大住さんが話したように、あっちもこっちも穴だらけだったので、あまり良くならなかったという感じでしたね」

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