■森保采配を読んでいた本田圭佑

 前半7分、結果的にオフサイド判定となった場面だが、右サイドの伊東純也からトップの前田大然にクロスが上げられた瞬間に、「イエス!」と雄叫び。しかし、オフサイドの判定が下ったことで、「前田さん、(オフサイド)ライン見れたでしょう? 前田さん、見なダメです」と苦言を呈していた。

 16分には自軍深くで切り返して相手FWをいなした吉田麻也に興奮。「まき、見た? 今の麻也の切り返し」と槙野に語りかけると、槙野が「最高だよね~。この大舞台のここでできるなんてないですよ」と返し、それに対してとても嬉しそうなテンションで「ないですよね~」とフランクに返していた。

 しかし、日本代表はドイツを前にどんどん劣勢に。サイドが押し込められ、伊東と久保建英が最終ラインまで下がり、4バックのはずが6バックになっていると指摘。さらには、その状況で上手くボールを回すドイツ選手にかけられたのが次の言葉だった。

ギュンドアン、ウザイなあ

 これは、ドイツの中盤を仕切るイルカイ・ギュンドアンが、どこでボールを受ければ日本が嫌がるかと分かっている、という意味のものだった。

 本田は、前半27分の時点でドイツが攻撃時は3バックとなり、左のダビド・ラウムを含む5枚で攻撃してきていることを指摘。4ー2ー3ー1で臨んだ日本の4バックが相手に全くハマっていないとし、「森保さん、動きたいですよね」と語っていた。

 そして30分、そのラウムがペナルティーエリアでフリーでボールを受けたところを、GKの権田修一が倒してしまいPKに。

 その際、本田は、もうPKで失点してしまうことは仕方ないとし、「どうやって守備を解決するか、修正するか、それにエネルギーを使わないと、(PKを)守れても解決にならないです」と語り、具体的には「伊東をラウムにマンツーマン気味につけて、左の長友佑都もウイングバックにして、最終ラインを5枚ぎみにします」と話していた。

 さらに、その後、浅野拓磨冨安健洋がアップしているという情報を聞くと、「なんか感覚的には、タケ(久保)と前田さんが代わる可能性」とも語っていたのだ。

 つまり解説者・本田は、森保監督が後半に振るった采配を、読んでいたのだ。コメント欄にも「本田の采配全部当たったよな」といった意見があったが、まさに、と言えそうだ。

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