■サッカーをつまらなくするもの

 大原則に戻り、ハンドは「意図的」なものだけを罰するべきだと思う。攻撃側の選手たちは守備側の手に当たれば「ハンド!」あるいは「Handball!」と叫ぶだろう。ときには、ジャンプして着地したばかりで、バランスを取ろうと、手が体から離れているかもしれない。その手に向かって、避けようのないボールが飛んでくるかもしれない。しかしそこに当たっただけで反則というのは、サッカーを本当につまらないものにしている。

 ボールが手に当たったのか、手がボールをとらえたのか、その違いだけを反則か否かの基準にすべきだ。少なくとも体から離れた手が自然だったか不自然だったかよりも、意図的だったかそうでないかのほうが、多くの人にわかりやすいのではないだろうか。

  1. 1
  2. 2
  3. 3