J2リーグは全42節を終了した。ファジアーノ岡山、ロアッソ熊本、大分トリニータ、モンテディオ山形の4チームは、10月30日から行なわれるJ1参入プレーオフに出場しているが、シーズン終了後恒例のベストイレブンを選定したい。
選考基準は全42試合の半分(1890分)を超えるプレータイムを記録していることとし、システムは4-4-2を選んだ。所属クラブとは異なるポジションに当てはめた選手もいるが、シーズンを通した活躍度を考慮すれば、それでもベストイレブンに選考するべき選手たちだ。(#FW・監督・控え編)
■26ゴールを叩き出した「得点王」小川航基は文句ナシ!
2022シーズンのJ2リーグベストイレブンの後編は、2トップと監督、それに控えメンバーの7人を発表する。いずれも、チームへの高い貢献を示した選手たちだ。
J1昇格を果たした横浜FCで、チーム最多の41試合に出場して26ゴールをマーク。2位のチアゴ・アウベス(岡山)に8点差をつけ、ダントツの得点王となった。得意のヘディングはもちろん左右両足からも得点を決め、シュートレンジも拡大。多彩なゴールパターンを見せつけ、大型ストライカーはついに覚醒の時を迎えた。
2トップ 高橋利樹(ロアッソ熊本)
ゴール数で選べば16点のチアゴ・アウベス(岡山)や14点の中山仁斗(仙台)も候補で、中位以下のチームでの奮闘という意味では13得点の林誠道(金沢)の名前もあがってくるが、ここではランク3位タイの14得点をあげた熊本の24歳ストライカーを選出。持ち味とするヘディングシュートから5得点を記録しているが、DFラインの背後を取る動き出し、ゴール前の密集へ滑り込む嗅覚も鋭い。
監督 松橋力蔵(アルビレックス新潟)
開幕から4試合は1分3敗と勝利がなかったが、目前の1試合に集中するスタンスで徐々にチーム状況を改善させ、前半戦を12勝6分3敗の首位でターン。得点はリーグ最多、失点はリーグ最少タイと、J2優勝にふさわしい記録を残した。スタメンに抜てきした選手、途中出場の選手が勝利に直結する活躍を見せたのは、正しい競争が行なわれている表われだっただろう。