■10月12日/明治安田生命J1リーグ第27節 浦和レッズ 1―1 北海道コンサドーレ札幌 (埼スタ)
今節の浦和レッズは、前回のサガン鳥栖戦と同じ11人をスタメンに起用。キャスパー・ユンカーとブライアン・リンセンを2トップに置いた4-4-2で北海道コンサドーレ札幌と戦った。
試合開始直後、小泉佳穂からのパスを受けた岩波拓也は前線のリンセンに向けてロングパス。キックオフでのプレーはゲーム中に何度か再現される、というのはサッカーにおけるセオリーの1つであるが、それはこの試合でも例外ではなかった。
浦和は流れの中でのロングボールやゴールキックにおけるターゲットをリンセンに定めてプレー。このオランダ人FWは170cmと小柄ながら、打点の高さと体の使い方で強さを見せてチームに流れをもたらそうとした。
しかし、最初の10分間で札幌に何度かチャンスをつくられてしまい、序盤はやや札幌ペースの展開となる。そんな中、自陣において4-4-2で構える浦和は、奪ったら長いボールを前線に送ってカウンターを発動。相手がマンツーマンで高い位置から奪いにきたこともあり、ボールを保持したときにも縦に速く攻撃していた。
すると、ロングボールを多用した速い攻撃によって相手ゴールキックの回数が増え、チームは前からのプレッシングをかけることになる。
ファイナルサードでの浦和は4-4-2の陣形を保つことなくプレッシングを実行。まず伊藤敦樹がCHポジションを飛び出して2トップ付近に移動し、中央からの前進を牽制する。そして周囲の選手が的確にパスコースを切り、後方の選手が潰しに前へ出てボールをかっさらう。このやり方で敵陣深いエリアにて奪えたのは前半に2回、後半に1回。決めることはできなかったが、そこからのショートカウンターでチャンスを演出していた。