■首位・新潟は5試合ぶりの先制点を許し…
ここまで快調に勝点を重ねてきた首位チームにも、重圧がのしかかっていたのだろうか。
10月1日に行なわれたJ2リーグ第39節で、首位のアルビレックス新潟は7位のモンテディオ山形と対戦した。
松橋力蔵監督率いる新潟がこの試合に勝利し、3位のファジアーノ岡山が引き分け以下に終わると、新潟の2017年以来のJ1復帰が確定する。翌2日に試合のある岡山にプレッシャーをかけるためにも、新潟は勝利をつかみたい。
ホームに新潟を迎えた山形も、J1参入プレーオフ圏の6位・ベガルタ仙台と勝点4差だ。前節は東京ヴェルディに0対1で敗れているだけに、連敗は許されない。
ボールを保持して主体的に攻めるチーム同士の激突は、自分たちの狙いをゴールへ結びつける争いだ。相手の良さを消すことではなく、積み上げてきたもので勝負するから、このカードはピッチ上から目が離れない。
新潟は5試合ぶりに先制点を許した。34分、FWディサロ・燦・シルヴァーノにゴール前で瞬発力を発揮され、至近距離からネットを揺らされた。
新潟の松橋監督は、後半開始に2枚替えをする。2列目のイッペイ・シノヅカと1トップの鈴木孝司を下げ、MF小見洋太とFW谷口海斗を投入する。71分にはMF秋山裕紀からMF星雄次、76分にも伊藤涼太郎から松田詠太郎にスイッチし、攻撃に変化を加えていく。
山形のゴールをこじ開けたのは85分だった。左SB堀米悠斗が崩しの局面に関わり、谷口が鋭い反転から右足で狙う。DFの股間を抜いた一撃が、ゴール左隅へ吸い込まれた。谷口は2試合ぶりのシーズン9ゴール目だ。
試合はこのまま終了のホイッスルを聞く。新潟の連勝は「4」でストップし、今節でのJ1昇格はなくなった。