■新潟はこれまでどおりのスタンスで挑む

 今回の一戦は、山形のホームが舞台となる。アウェイのNDソフトスタジアム山形では、2020年に2対1、21年は2対0と連勝中だ。20年はMF矢村健とMFロメロ・フランク、21年はMF高木善朗とオウンゴールで勝利している。

 新潟は9得点6アシストを記録している高木が、前節の大宮アルディージャ戦から右膝前十字靭帯損傷のケガで戦線離脱している。今シーズン中の復帰は難しいなかで、大宮戦ではMF小見洋太、伊藤、MF三戸舜介が2列目を担った。また、右肩を痛めて長期離脱していたMFイッペイ・シノヅカが、5月15日以来となる出場を果たした。

 さらに、8月14日の栃木SC戦で負傷交代したFW鈴木孝司も、大宮戦で7試合ぶりにピッチに立った。72分にMF秋山裕紀が決めた決勝弾も、ゴール前で身体を張った鈴木のアシストから生まれている。

 ここまで積み上げてきた「23」の勝利は、様々な選手の活躍によるものだ。数字の上では高木や伊藤、FW谷口海斗や鈴木らが目につくものの、先発に抜てきされた選手や途中出場の選手が価値ある働きを見せてきた。誰が出てもチームの勝利に貢献できるのが、松橋力蔵監督が作り上げた新潟の強みなのだ。

 今シーズンの新潟は、一戦必勝の姿勢を貫いてきた。2017年以来のJ1復帰を賭ける山形戦でも、これまでと変わらないスタンスで臨むのだろう。

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(2)へ続く
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