■森保監督の続投もアリ?
――森保監督自身も成長されたのでしょうか。
大住「彼がこの数年間で成長したかと言われれば、分からない。日本代表監督になった時から、彼の言葉は変わっていないんだよね。口調などは変わっているけど、彼のアイディア、こうやってチームをつくっていきたい、こうやっていきたいというものについては、全然変わっていないから。成長したかどうかは分からない」
後藤「クラブではあれだけ良いチームをつくったものの、代表監督また違う仕事だからどうかなと思ったけど、見事にやったよね。まだやり遂げてはいないけど、ここまでのチームをつくったんだから、代表監督としてもできることを証明したよね。クラブで優秀な人が、必ずしも優秀な代表監督になるわけではないんだから」
大住「彼はまだ若い。これまで日本代表の監督は4年で交代を繰り返してきたけど、もう少し長くやって、もう一段階強いチームをつくるモチベーションを持てるんだったら、長くやってもらってもいいんじゃないかなと思うけど」
後藤「もうその話ですか? でも、僕もここで辞めたらもったいないと思う。本大会の結果を見ないと何とも言えないけど、ここまでやってきたんだからあと4年というのは当然選択肢に入るだろうと思うけどね」
大住「森保一という、自分がクソ真面目であることを信じさせる力を持った監督がいて、選手たちはアピールしなければという考えなどなく、全員がチームのためにプレーして、それが貫かれている」
後藤「ここまでチームとして何をやろうというのが全員に浸透している代表チームは、世界中を見渡してもなかなかないと思うよ。半信半疑だったけど、今回の2試合を見て、チームづくりがここまでうまく行っているのかと思ってびっくりした」