■オリンピックで学んだ一番の教訓
――他に気になった選手はいましたか。
大住「交代で出てきた選手は良いなと思ったね。鎌田大地もそうだし、相馬勇紀もすごく良かった。遠藤航が入ったり、吉田麻也が最終ラインに入ると全然雰囲気が違う。吉田はバタバタしないし、吸いつけられるようにボールが来るし。後藤さんが言っているように、中心選手を何人か残しておいて、ベンチスタートにして休ませておいた選手を残り20分くらいで使っていきながら、チーム全体が疲れ切らないようにする。これは森保一監督が東京オリンピックで学んだ一番の教訓かもしれないね」
後藤「吉田がもし疲れたていたら、冨安健洋を中心にしておけばいいわけだしね。そのクラスの選手が2人いるわけだから、どちらかを出しておけばある程度落ち着くわけだよ」
大住「そうだと思う。今回CBに入った伊藤洋輝も谷口彰悟もちゃんとできることを見せていたし」
後藤「吉田と伊藤または谷口、冨安と伊藤または谷口と、いろいろな組み合わせができるわけだからね。吉田と冨安が2人ともいないと、多少は違ってくるけど」
大住「レギュラー格を後から出す形になったけど、今回の交代選手は良かったね。例えば本大会で絶対に勝点3が欲しい第2戦のコスタリカ戦でも、ある程度ターンオーバーしたメンバーを出しておいて、残り30分で主力を投入して勝負をつけるということは十分できるし。いろいろなことができる可能性を見せた試合だった」