■本番で使うべきシステム

――本大会では4-2-3-1が基本で、4-3-3がオプションになるのでしょうか。

大住「ワールドカップでは、4-2-3-1の方が安全かな。他チームとの力関係を考えると、そうするのがいいかもしれない。森保一監督はアメリカ戦の前日会見で、押し込まれる時間が長くなる場合、4-3-3で相手選手に付いて守備に下がると、前線には1トップしかいなくなると話していた。4-2-3-1だったら、トップ下がFWとの中間点あたりに残ることになる。そうなると、自陣での守備から攻撃に移る時に、1人が残っているケースよりもやりやすいという考え方らしい。だから、ドイツ戦をイメージすると、予選で使った力技のような4-3-3よりも、4-2-3-1の方がいいのかな」

――では、27日のエクアドル戦も4-2-3-1でしょうか。

大住「エクアドルは厳しく守って、そこからカウンターを狙ってくると思うから、考え方が変わってくるかなあ」

後藤「別に勝つためにエクアドルと試合をするのではなくて、ワールドカップでドイツやスペインとやるための準備なんだから、相手のことは考えなくていい。4-3-3だと、アンカーは1人なので狙われるけど、守田英正と遠藤がアメリカ戦のような状態で入れば、まったく心配はいらない。では、田中がアンカーでも大丈夫かなとか、テストしたいことはいっぱいあるんだから」

(5)へ続く
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