■エクアドル戦で確認すべきことは?
システム的もメンバー的にも、アメリカ戦では様々なトライが行なわれた。確認が必要な項目にチェックマークが入ったのは、評価されていいだろう。
もちろん、9月27日のエクアドル戦でも確認すべきことはある。
アメリカ戦で出場機会のなかった古橋亨梧と上田綺世を起用した際の攻め筋は、チェックしなければならない。4-2-3-1と4-3-3のどちらのシステムで、誰と組ませるのかも含めて確認する必要がある。
南野拓実の起用法も重要な確認事項だ。フィニッシャーとしてのポテンシャルを最大限に生かすなら、サイドではなく中央で起用すべきだ。4-2-3-1ならトップ下が適正ポジションである。
4-3-3ではどうするのか。これまでと同じように左ウイングに置くなら、左SBがタッチライン際のレーンを使い、南野はよりゴールに近いポジションでフィニッシュに絡めるようにしたい。
アメリカ戦はメンバー外だった旗手怜央も、エクアドル戦では起用したい。4-3-3で戦うのなら、インサイドハーフを任せるべきだろう。セルティックでともにプレーする古橋や、川崎フロンターレ在籍時の守田英正や田中碧、三笘らとも共鳴できる。複数ポジションに対応できるユーティリティ性を考えても、彼の可能性は探るべきだ。
かねてより持ち越されている課題もある。セットプレーだ。CKとFKから、アメリカを脅かすことができていない。アメリカ戦ではショートコーナーを一度しか使わなかった。セットプレーを大切に、緻密に使いたい。
ドイツやスペインとの戦いを念頭に置いたカウンターだけでなく、コスタリカの守備ブロックをどう崩すのかにも、答えを見つけておかなければならない。そのためのシステムと選手の組合せを、27日のエクアドル戦でチェックしていくのだ。