■「選手だけではなく、強化部だけでもなく、クラブ全体の責任である」
今月、神戸は既に残留を争うライバルとの直接対決を経験している。3日に行われた京都戦だ。気合十分で臨んだはずのその試合は、立ち上がりにまさかの複数失点を喫してしまい、そのまま完敗。希望を見出すことができない試合をしてしまったチームは、きちんと話し合う機会が必要だった。
そのミーティングでは、現状の責任の所在を明確にすることも行われた。
『選手だけではなく、強化部だけでもなく、クラブ全体の責任である』ということをスタートラインとし『残留に向けて、ポジティブな思考をする』『自分たちで変えていく』ということを共有してまとまったチームは、続く名古屋戦を引き分けで終えると、14日には東京に勝利。最悪の状況を脱してガンバとの大一番を迎えることができた。
残留を巡る神阪ダービーは、互いに1度ずつゴールが認められずに緊迫の時間が続いていた55分、ガンバのレアンドロ・ペレイラがついにスコアを動かした。しかし、83分、そして90+3分に大迫勇也がネットを揺らし、神戸が貴重な勝ち点3を手に入れた。長い苦しみの果てに、神戸は息を吹き返してみせた。