■イニエスタは現在の神戸にとっても欠かせない先導者
スーパースターは、どう見られているのか、と自らを客観視する。外見だけではなく、自らの立場を踏まえて、自分の行動が周りからどう見えるのか、ということを見る。立場による責務を当たり前のこととし、自然と行動に反映させることができるからこそ、ただのスターではなくスーパースターとしての尊敬を集め、スーパースターであり続ける。
イニエスタは、神戸讃歌の列に自分が加わることが、サポーターやチームメイトにどういうプラスの効果をもたらすか、ということを知っているのだろう。
ミーティングによる団結と、神戸讃歌での喜びの共有。プレーすることが叶わない状況でもキャプテンとしての振る舞いを見せるイニエスタは、アジアナンバーワンではなく国内リーグ残留を目指すことになった現在の神戸にとっても欠かせない先導者だ。
この試合で、リーグカレンダーは代表ウィークに突入する。リーグ戦の再開は2週間後だ。コンディションを整えるための時間はたっぷりある。頼れるキャプテンがそのプレーでチームを救う日も遠くはないだろう。
■試合結果
ヴィッセル神戸 2―1 ガンバ大阪
■得点
55分 レアンドロ・ペレイラ(ガンバ)
83分 大迫勇也(神戸)
90+3分 大迫勇也(神戸)