試合後、劇的な逆転勝利を飾り喜びに沸く神戸の選手たちは、同じく喜びに沸くサポーターと共に神戸讃歌で喜びを分かち合おうとしていた。インタビューを受けていた大迫勇也がやってくると、場内の照明が落とされ、音楽が流された。
すると、吉田孝行監督がベンチの方に目をやった。この日の登録メンバーは大迫で全員揃ったが、スタンドで観戦していたメンバーが遅れて到着したのだ。
その中には、アンドレス・イニエスタの姿もあった。
神戸のキャプテンを務めるイニエスタだが、8月6日のセレッソ戦でフル出場したのを最後に試合でプレーしていない。
マリノスとのACLラウンド16ではベンチ入りしたものの、ハーフタイムの練習には参加せず。出場の気配がないまま試合が終わると、全北現代との準々決勝では大幅なターンオーバーが決行されたにもかかわらずメンバー外となっていた。
背番号8は残留争いの直接対決となったこの試合のメンバーにも入らなかったが、キャプテンとしての役割を果たそうとしていた。
このガンバ戦に向けた会見に出席した飯倉大樹は、イニエスタが中心となり、社長も参加するミーティングが行われたことを明かした。