【J2第35節プレビュー「大決断」】首位・横浜FCは“好調”2トップ「小川航基&伊藤翔」の活躍で抜け出すか、2位・アルビレックス新潟はFC琉球の“強烈”「外国人FWコンビ」への対応策がカギ!【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
小川航基(横浜FC)   撮影/中地拓也
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■首位・横浜FCは2トップが好調

 9月10日に行なわれるJ2リーグ第35節、首位の横浜FCは、16位の栃木SCと対戦する。3試合ぶりのホームゲームだ。栃木には2018年から5試合連続負けなしで、ホームでも5試合連続負けなしと、相性のいい相手である。

 前節はレノファ山口FCと3対3で引分け、4連勝を逃した。81分と86分の失点で追いつかれる展開は、勝点3を取り損ねたと言っていいものである。

 そのなかでプラス材料をあげれば、エース小川航基に7試合ぶりのゴールが生まれたことだろう。得点源のゴールは、チームに勢いをもたらす。彼自身が乗っていくことで、チームの勢いがさらに加速する好循環も生まれる。

 FW伊藤翔が得点をあげたのも大きい。こちらは5月15日の16節以来、実に18試合ぶりのシーズン6ゴール目だった。

 サウロ・ミネイロが欠場している32節から、伊藤は3試合連続で先発している。小川との2トップはボールの収まりが良く、守備の局面ではふたりが連動して相手のビルドアップを規制していく。

 貴重な働きを見せている34歳の存在も、四方田修平監督には頼もしいはずだ。

 栃木は矢野貴章が好調だ。32節のブラウブリッツ秋田戦でオーバーヘッドシュートを決め、前節はゴール前の混戦から右足のシュートを突き刺した。

 38歳の元日本代表FWは、これでシーズン7得点とした。過去最多は09年の8得点で、7得点は07年と20年に並ぶものだ。Jリーグ19年目にして初のシーズン2ケタも見えている。栃木はJ2アウェイ通算250点にあと「1」としており、矢野にはメモリアル弾の期待もかかる。

 横浜FCの3バックと矢野のバトルも、この試合の行方を左右するはずだ。

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