■4位に転落の仙台は「サッカーの本質」を追求できるか
ベガルタ仙台は、ついに4位に転落してしまった。
8月31日に行なわれたファジアーノ岡山対モンテディオ山形の再開試合で、岡山が2対0の勝利を飾った。これにより岡山が勝点を「57」とし、「55」の仙台は4位へ順位を落とすこととなった。
前節は左SB内田裕斗、MF氣田亮真、FW富樫敬真がメンバー外だった。富樫は2試合連続のメンバー外である。彼らが戻ってくるかどうかでスタメンは変わってくるが、仙台に問われるのは戦う姿勢だろう。
ジェフユナイテッド千葉に0対2で敗れた前節の試合後、FW中山仁斗は「戦術もありますがまず戦うところ、球際、1対1で相手に競り勝つ、負けないというところはサッカーの本質なので、最低でもそこで相手を上回らないといけない」と話した。
ディフェンス面では同じような時間帯に失点をしているとか、リスタートからやられているといった課題が持ち越されている。その原因を突き詰めると、相手よりハードワークできていないのでは、局面の戦いで劣っているのでは、との疑問が生じる。
仙台が残り9試合で何かを起こせるかどうかは、サッカーの原理原則に立ち返ることから始まるのだろう。4試合ぶりの勝利を目ざす12位の水戸ホーリーホックとの一戦は、ホーム・ユアスタで9月3日19時にキックオフされる。