■勝ち切れなかった日本代表

 2日目の第1試合では、U-18日本代表が静岡ユースと対戦した。

 前半は立ち上がりから日本代表が完全にゲームをコントロールした。パスのスピードや角度の変化など日本代表の出来は予想以上で、静岡ユースはなかなかついていけないような状態だった。だが、日本代表はボールは持っているものの強引さが足りないのか、なかなか攻撃をゴールに(あるいは決定機に)結びつけることができない。

 そして、そうこうしているうちに静岡ユースの方が日本代表の攻撃に対応するようになっていった。無暗に前からボールを奪いに行くのではなく、日本代表の攻撃をスローダウンさせて、左の安藤阿雄依(清水エスパルスユース)、右の高橋隆大(静岡学園高)という両ドリブラーを生かしてサイドをえぐって反撃を試みるようになる。

 後半に入ってもなかなか得点を生み出せなかった日本代表だったが、それでも69分についに先制ゴールを決める。右から坂井駿也(サガン鳥栖Uー18)が入れたボールが逆サイドにこぼれたところを名願斗哉(履正社高)が決めたものだ。

 試合は80分制(40分ハーフ)だから、残り時間は10分強。ところが、その後、日本代表は残り時間をあまりうまくマネジメントできなかった。アディショナルタイムに入ってからペナルティーエリア内でハンドの反則を犯してPKを献上。静岡は斉藤柚樹(清水エスパルスユース)がこれを決めて土壇場で追いついて、PK戦に勝利した静岡が勝点2を獲得した(この大会では80分終了時に同点の場合はPK戦が行われ、PK勝ちには勝点2、PK負けには勝点1が与えられる)。

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