【U-18日本代表考察】例年より高い完成度と「勝ち切れない」問題点【国際大会「SBSカップ」で見えた日本サッカーの問題点】(1)の画像
SBSカップに出場したU-18日本代表 写真:YUTAKA/アフロスポーツ

 11月に迫るカタール・ワールドカップへ向けて日本代表の準備が進むが、レベルアップに余念がないのはサムライ・ブルーだけではない。各年代別の青いユニフォームを着る選手たちも、それぞれの目標に向けて、日々歩みを進めている。サッカージャーナリスト・後藤健生は今回、静岡県で行われた国際大会を取材。U-18日本代表に目を凝らした。

■3年ぶりとなるSBSカップ

 まだまだ暑さも残る8月後半、僕は「SBSカップ国際ユースサッカー」を観戦するために静岡県まで出かけた。

 年代別(年によってU-18またはU-19)の日本代表と、同年代の海外の代表2チーム、それに静岡ユース(U-18の静岡県選抜)が出場し、総当たりのリーグ戦で優勝を争うSBSカップ。1977年に最初の大会が行われ、大会方式や参加チーム数など幾たびかの変遷を経ながらも半世紀近い歴史を誇る伝統ある大会だ。

 僕も、この大会はずいぶん昔から観戦に行っている。

 ところが、2020年と21年には新型コロナウイルス感染症によるパンデミックのために大会は中止になってしまった(2020年には国内チームのみの大会が開かれた)。従って、海外のチームを招いての本格的なSBSカップは3年ぶりとなる。それで、懐かしい気持ちを抱きながら観戦に向かったというわけである。

 2022年の大会は8月25日に藤枝市、同26日に静岡市(草薙)、28日に袋井市(エコパ)でそれぞれ行われたが、初日はACLの準決勝と日程が重なったため、僕は2日目と3日目の試合を観戦した。

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