■SBSカップでの「あるある」
「日本代表が静岡に敗れる……」。
これも、SBSカップでの「あるある」である。日本代表との試合は静岡の選手たちにとっては最大のモチベーションを持って戦える試合だろうし、日本代表にとってはやりにくさがあるのかもしれない。
1点リードしたまま迎えた終盤の試合運びの拙さや決定力不足という問題があるのは間違いないが、全体としては日本代表の試合内容について僕はポジティブな印象を受けた。
というのは、このSBSカップに出場する年代別日本代表はチームの立ち上げから時間が経過していないため、まだコンビネーションも確立されていない「寄せ集め感」満載のケースが多いのだ……。
僕はSBSカップに出場する日本代表ついてそんなイメージを持っていた。だが、今年のU-18日本代表は意外と言っていいほどコンビネーションがよくできている。1人がスペースを作って、他の選手がそのスペースを利用する動きを見せ、そこにパスが通るといった小気味よい攻撃が見られていた。
だから、「SBSカップの時期にしては完成度が高いな」と思って見ていたのだ。