神戸がムゴシャを起用するのはこの試合が初めてではなく、ルヴァン杯の福岡戦ではこの日と同じような失敗も経験済みだったが「新しく入った選手もすぐにフィットするわけではなく、戦術面で少しのズレはあるもの」(ルヴァン杯・福岡戦後、神戸・吉田孝行監督)という、選手の特性よりも戦い方を重視する方針がこの日の結果の大きな要因になった。
ムゴシャが大ブレーキとなった神戸と対照的に、全北はマドウ・バロウとグスタボの両助っ人がゴールを決め、さらに続く浦和vsパトゥムではゴールチェックで2ゴールを取り消された嫌な雰囲気をダヴィド・モーベルグが一撃で粉砕してみせた。
一発勝負の国際トーナメントにおいて、助っ人アタッカーの能力が存分に発揮できるかどうか、というのがどれだけ重要なことかを感じさせる日となったが、根本的な問題の解決が重要になってくるのはこの先のリーグ戦でも変わらない。