この試合の少し前、残り9試合となったリーグ戦で順位表の最も下に位置しているチームに対し、クラブは14日に伊藤彰監督を解任。17日には渋谷洋樹ヘッドコーチを監督へ昇格させることを決定した。
小野勝社長は、伊藤監督の解任を決断した大きな理由を「浦和戦の0-6というスコアもさることながら、選手達が一丸になって戦うという姿勢を見せられなかったこと」とし「カンフル剤を入れる必要がある」と判断したという。
しかし、解任した監督と元々コンビだった(磐田の前の甲府、その前の大宮でも)ヘッドコーチの内部昇格、ということが示すように、路線そのものは継続されることに。就任会見で渋谷新監督自身が「普通であるならば、他の方が来て監督を、というところが多いんですけれど」と口にしたように、逆転残留のために思い切った方向転換も十分考えられたが「今まで積み上げてきたものを唐突に壊してしまうことは逆に危険」(小野社長)という部分が重視された。
迎えた新体制初試合、選手たちは戦う姿勢を見せ、部分的にはやりたいことが伝わってくる場面もあった。