■危なかったガーナ戦
まさに“完勝”と言ってもいいような試合だったが、課題は明らかだ。シュートを枠内に飛ばすこと、それに尽きる。
早めに2点目を奪っておけば、ずっと楽な試合になっていたはずである。
それでも、大会の初戦で狙い通りの形の試合をして無失点で勝ち切れたことの意味は大きい。あとは、シュートをもう少し正確に蹴るだけだった。
ところが、日本は2戦目のガーナとの試合で大きな課題に直面することとなった。
まず、シュートを決めきれないという課題はまったく改善されなかった。ガーナ戦でもボール支配率58%とゲームを支配した日本はやはり15本のシュートを放ったものの、得点はPKの2本だけだった(いずれも、決めたのは浜野)。
もちろん、PKも貴重な得点だし、どちらも日本がきちんと攻め込んだ結果として獲得したPKだった(ハンドとトリッピング)。だが、やはり、あれだけ相手陣内でボールを持つ時間が長かったのだから、流れの中からの得点も決めなくてはいけない試合だったのではないだろうか。
しかも、ほとんど相手にチャンスらしいチャンスを作らせなかったオランダ戦と違って、ガーナ戦では日本のゴールを脅かされる場面を作られてしまった。