■伊藤のボレー弾再び! 6-0の大勝を収める
迎えた後半、磐田は3-4-2-1から中盤ダイヤモンドの4-4-2へとシステム変更。浦和はこれに対して素早く対応できず、攻め込まれる回数が増え、前半の勢いをやや失うことになる。
そんななか、名古屋とのルヴァンカップ準々決勝第2戦でヒーローになった男がチームを活気づける。63分、左サイドから明本考浩がクロスを上げると、ファーサイドで待っていた伊藤敦樹がノーバウンドでワンタッチボレーを放つ。地面に叩きつけられたボールは勢いよくネットに突き刺さった。名古屋戦で決めたCKからのボレーシュートと同じようなファインゴールでリードを広げている。
その3分後には小泉がこの日2点目となるゴールを挙げると、79分にはキャスパー・ユンカーにも得点が生まれる。江坂任からのスルーパスが相手に当たってユンカーの下に転がると、そのまま運んでGK梶川裕嗣と1対1に。背番号7はこれを落ち着いて流し込み、スコアを6-0にした。
試合終盤にはGK西川周作のファインセーブも飛び出し、クリーンシートで試合を終えた浦和が勝利。今季最多となる6ゴールでの大勝、さらには暫定ながら7位浮上、そして得点数と得失点差はリーグ3位に躍り出ている。
これで8月19日に行われるジョホール・ダルル・タクジムとのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16に向けて勢いがついた。ホーム埼スタでの一戦に向けて、そして5シーズンぶりのアジア制覇に向けてチームはまた一段ギアを上げていく。