■超効率的な観戦旅行

 僕がこの試合を見に行ったもう一つの理由は、日程が日本代表の欧州遠征とダブっていたからです。日韓共催の2002年ワールドカップ直前の最後の遠征でした。

 日本の最初の試合はサンチャゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦でした。

 僕は5月4日にマドリードに到着。5日にはレアル対マジョルカのリーグ戦を観戦。7日にはマドリード・ベテラーノス(OB)対世界選抜と日本代表対レアルのダブルヘッダー。世界選抜はウリ・シュティーリケやロター・マテウス、ベオルギ・ハジ、アラン・ジレス、ユルゲン・クリンスマン、エリック・カントナといった超豪華な顔ぶれでした。そして、翌8日にはロッテルダムに移動してその夜にUEFAカップ決勝を観戦。地元のフェイエノールトがボルシア・ドルトムントを破って優勝しましたが、フェイエノールトでは小野伸二が中心選手として活躍していました。

 さらに、その後オスロに移動して14日のノルウェー対日本戦の前にはノルウェー・リーグの2試合も観戦できました。そして、ノルウェーからスコットランドに飛んでハンプデン・パークでの決勝戦を見たのです(ちなみに、その後もデンマーク対カメルーン、フランス対ベルギーといった好カードも観戦。数多くの試合を見られる超効率的な観戦旅行だったわけです。

(2)へ続く
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