■首位・横浜FCは主力がどこまで戻れるか
8月最初のJ2リーグは、トップ3にとって「再スタート」の一戦となる。8月6、7日に行なわれる第30節で、勝点57で首位の横浜FCは6日に大宮アルディージャとのアウェイゲームに挑む。
前節のいわてグルージャ盛岡戦は、0対3の完敗を喫した。無敗試合が「11」でストップした。
28節の東京ヴェルディ戦から、GKスベンド・ブローダーセン、武田英二郎、長谷川竜也が2試合連続でメンバー外となっている。岩手戦では得点ランキング首位の小川航基もメンバーから外れた。
彼らがどのタイミングで戻ってくるのかで、スタメンの顔触れは変わってくるだろう。
また、左CBのガブリエウが岩手戦で途中交代した。負傷した可能性があり、このポジションには亀川諒史が入りそうだ。前節の岩手戦は山下諒也が左ウイングバックを務めたが、武田が復帰すれば彼の起用も有り得る。
夏の移籍市場で獲得した山根永遠を、どこで起用するのかもポイントだ。前所属のザスパクサツ群馬では、4-4-2の左サイドハーフが主戦場だったが、3-4-2-1の横浜FCでは左ウイングバックか2シャドーの一角か。
28節の東京V戦は1点、岩手戦は無得点と、ここ2試合は自慢の攻撃陣に元気がない。アウェイとはいえ下位の大宮を叩き、再び無敗街道を突き進んでいくのが、横浜FCにとって理想的なシナリオだろう。
対する大宮は、6月12日の秋田戦を最後に8試合勝利から遠ざかっている。相馬直樹監督就任後の成績は1勝5分5敗で、J3降格圏の21位に沈んでいる。
大宮はここから上位との対戦が続く。横浜FC戦の次は3位のベガルタ仙台、7位のFC町田ゼルビア、9位のモンテディオ山形だ。
この4連戦で勝点を稼ぐことができないと、最終盤の戦いでかなり大きなプレッシャーを背負うことになる。仙台戦以外はホームで戦えることを考えると、少なくとも1勝2分1敗で乗り切りたいところだ。