■どこか憎めないネイマール

 公式戦ではなくPSMだからこそ存在する種類の楽しさを観客に提供してくれた背番号10は、PKをセットする前にボールにキスしていた。適当に遊んでいるわけではなく本気で楽しんでいた。

 それは自身の楽しさを追求しているだけかもしれないが、心から楽しんでいる姿は観ている人をも楽しくさせる。だからこそ、ネイマールはどこか憎めない。遊ばれた東口も、思わず笑って握手に応じ

ネイマールのPK。蹴る瞬間までGKを観察し続けている。ガンバ大阪vsパリ・サンジェルマン(20220725)撮影/原壮史

た。

 パリとブラジルの背番号10は今後も、神のような存在のメッシとも超人のような存在のキリアン・エムバペとも異なる、どこか人間くさく親しみやすい唯一無二のスーパースターとして、物議を醸しながらも最終的には人気を高め続けていくのだろう。

 

■試合結果

ガンバ大阪 2―6 パリ・サンジェルマン

 

■得点

28分 パブロ・サラビア(PSG)

32分 ネイマール(PSG)

34分 黒川圭介(ガンバ)

37分 ヌーノ・メンデス(PSG)

39分 リオネル・メッシ(PSG)

60分 ネイマール(PSG)

70分 山見大登(ガンバ)

86分 キリアン・エムバペ(PSG)

 

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