■新監督初采配の長崎が4位浮上
J1参入プレーオフ圏をめぐる争いでは、V・ファーレン長崎が上昇機運だ。19節から4勝2分と6戦負けなしで、今シーズン最高位の4位まで順位を上げている。
ファビオ・カリーレ監督の初陣となった今節のヴァンフォーレ甲府戦は、1対0で勝利した。前半9分の加藤大のゴールを守り切り、アウェイで勝点3をつかんだのだった。
初采配で白星を飾ったブラジル人指揮官は、「勝ったことは非常に嬉しいです」と喜びを表わし、すぐに課題をあげた。
「今後へ向けてもっともっと良くしなきゃいけない部分があります。相手陣内でボールを保持して、そこからチャンスを生み出したい」
ここ3試合はクリーンシートを達成しており、チームが土台とするべき守備が安定してきた。甲府戦では相手のヘディングシュートがバーを叩く場面もあったが、好調なチームは幸運も引き寄せるものだ。
大分も今シーズン最高位タイの7位に浮上している。今節はジェフユナイテッド千葉をホームに迎え、3対2で競り勝った。呉屋大翔が2点、長沢駿が1点と、得点源となるべき選手が揃ってゴールネットを揺らしたのは好材料だ。
4位の長崎から15位のレノファ山口FCまでが、勝点8差でひしめき合っている。今節を含めて6試合を消化する7月の戦いぶりが、どのチームにとっても大切になっていくだろう。ここで勝点を伸ばすことができるのか、それとも停滞してしまうかは、最終的な順位にも影響してくるはずだ。