■仙台は5試合ぶりの勝利を目ざす

 3位のベガルタ仙台は、5位のFC町田ゼルビアのホームに乗り込む。6ポイントマッチの上位対決だ。

 原崎政人監督率いる仙台は、6月の4試合を2分2敗で終えた。首位の横浜FCとは勝点5差、2位の新潟とは4差となっており、これ以上離されるわけにはいかない。

 町田には6節のホームゲームで、0対3の完敗を喫した。勝点5差で追いかけてくる相手にリベンジを果たし、5試合ぶりの勝利をつかむのだ。

 2トップの一角を担う富樫敬真が、累積警告で出場停止だ。中山仁斗のパートナーは、ここ2試合途中出場のMF遠藤康か。モンテディオ山形と対戦した前節は、この34歳が出場した60分から攻撃が活性化した。遠藤を先発から起用して、序盤から主導権を握りたいだろう。18節から6試合連続で前半の得点がない状況を、背番号50の起用によって打破するのだ。

 2列目は左に氣田亮真、右に名倉巧の起用が予想される。4月のJ2月間MVPに選出された氣田は、5月15日の15節から8試合無得点だ。名倉は同21日の17節を最後に、6試合得点から遠ざかる。彼らがゴールに直結するプレーを見せられるかどうかは、町田戦のポイントにあげられるだろう。

 最終ラインでは、若狭大志の欠場が濃厚だ。山形戦の後半途中に負傷退場した。

 東京ヴェルディから移籍1年目の今シーズンは、右センターバックと右サイドバックで出場してきた。右SBは真瀬拓海に加えて蜂須賀孝治が復帰しており、若狭の不在が直接的に影響するのは右CBになりそうだ。山形戦で若狭に代わって出場した吉野恭平か、ここ3試合リーグ戦の出場がないベテランの平岡康裕か。

 原崎監督はスタメン変更をためらわないタイプだ。前節はGK杉本大地を17試合ぶりに先発に指名した。停滞感を払拭する意味も込めて、47歳の指揮官がどんなスタメンを組むのかが注目される。

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