■6月18日/明治安田生命J1第17節 川崎フロンターレ 5ー2 北海道コンサドーレ札幌(等々力)
2連敗で3戦未勝利と落ち込んでいた川崎フロンターレが復活の狼煙を上げた!
強い雨が等々力のピッチを叩きつけた。そんな中で、前半28分に青木亮太に先制ゴールを許した。足取りをより重くするかのような展開になりかけたが、10番の柔らかいボールタッチによって流れを取り戻した。
前半41分、左サイドでボールを前進させた遠野大弥が中にボールを入れる。大島僚太に向けたパスだったが軌道はややマイナスとなったため、チームとしての前への勢いが失われたかに思われた。しかし、大島はそのボールを左足で難なくコントロールすると、素早く前を向いてペナルティエリア近くにいた脇坂泰斗に渡す。相手に寄せられながらも14番は前にボールを出すと、家長昭博が反応。裏に抜け出すと、相手GKを外してうまくゴールに流し込んだのだ。これで試合はイーブン。川崎の10番が持つ高い技術が、イヤな空気を前半のうちに払拭してみせた。
この場面だけでなく、大島の技術が川崎を前進させた。相手選手が大島に向ける視線によって、家長など川崎の選手はいつも以上に生き生きとプレーできた。札幌はマンツーマンで人につく。川崎はそれを技術でいなしたのだ。