■J3降格圏の琉球が監督交代
6月8日、今シーズン2クラブ目の監督解任が行なわれた。FC琉球が喜名哲裕監督を解任し、倉貫一毅ヘッドコーチが暫定的に指揮を執ることが発表されたのだ。
琉球は2019年からJ2に戦いの舞台を移し、樋口靖洋監督のもとで19年は14位、20年は16位で終え、21年はシーズン中盤までJ1昇格争いに加わった。ところが、9月から10月にかけて急激に失速してしまい、樋口監督との契約を解除し、喜名ヘッドコーチ(当時)が監督に昇格した。
残り8試合のタイミングでの監督交代は、「J2残留では満足しない」との姿勢の表われだっただろう。樋口監督を解任した時点の成績は、15勝7分12敗だった。それでも、交代に踏み切ったのだ。
他クラブに先んじて新たな体制へ移行することで、22年シーズンはJ1昇格争いに加わる、との道筋を立てていたと考えられる。
ところが、今シーズンは開幕から厳しい戦いが続いた。5節から8節まで4連敗を喫し、14節まで10試合連続で勝利を逃してしまう。直近の20節は山形に0対4で大敗し、最下位に転落した。その直後の監督解任となった。