■伊東の好調ぶりに感じる不安
――東京五輪で久保とコンビを組んでいた堂安律はどうでしょうか。
大住「気になっていることがあるんだよね。伊東純也の好調ぶりがいつまで続くのかな、ということ。伊東がいなければ最終予選は危なかったし、その後のベルギーでのプレーもすごく安定しているんだけど、プレーが多彩なわけじゃなく、非常にシンプル。だから、堂安との併用を考えるべきだと思う。タイプがまったく違うから、どちらを出すにしてもプレーがガラッと変わるから、相手はとてもやりにくいんじゃないかなと思う」
――伊東先発、後半から堂安、といった具合でしょうか。
大住「逆だね。僕が使うなら堂安を先発させて、伊東を途中から使う」
後藤「堂安がいたら十分にかき回して、相手のDFを疲れさせてくれる。その段階で伊東を出したら、効果は大きくなるよね」
大住「あるいは、初戦でその起用法がうまくいったら、2戦目の相手は後半の伊東の投入に対して、サイドバックを入れ替えるかもしれない。サイドバックで相手の交代カードを1枚使わせたら、小さくないアドバンテージだよね」
後藤「堂安はそうやって使い方がいろいろ考えられるよね」
大住「インサイドハーフもできると思うし。鎌田大地はインサイドハーフというイメージがなくて、やはりトップ下なんだよね。だから、鎌田よりも堂安の方がやれることは幅広い感じがする。やはり点を取れる選手を並べておかないとどうしようもないよね」