【日本代表考察】「ワールドカップ行きへ久保建英は危うい位置にいる」「右サイドでは伊東純也と堂安律を併用すべき」【6月シリーズ「ラストオーディション」の激論】(4)の画像
久保の能力の高さに疑いはないが… 撮影:中地拓也

 日本代表は6月、ブラジル代表などとの4連戦に挑む。開幕まで半年を切ったワールドカップに向けて、重要な準備期間となる。中3日で試合が続き、「模擬ワールドカップ」とも言える6月シリーズを、いかに本番での躍進につなげるべきか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が語り尽くす。

■3バックの導入はあり得るか

――遠藤航伊藤洋輝の連係を活かすために、シュツットガルト同様に3バックを導入することもあり得るでしょうか。

大住「試合開始からやることはないと思うけど、試合の状況によってはあるかもしれないね」

後藤「森保一監督はサンフレッチェ広島ではずっと3バックで、オリンピックチームでも立ち上げからずっと3バックでやっていたけど、フル代表はずっと4バックで、3バックはほとんどやっていないからね」

大住「1、2回はやったことがあるけど、あまりうまくいかなかったよね」

後藤「だから、3バックは余程の非常事態の時のためのオプションかな。そこを変えると、あちらもこちらも変えないといけなくなっちゃう。今度の4試合では、以前使っていた4-2-3-1を試すくらいじゃないかな」

――システムと同様に、メンバーも本大会向けに固まったと見ていいでしょうか。

大住「何人連れていけるかだよね。登録メンバーが26人になったら、ヘディングが強いとか、チームに良い雰囲気をつくるとか、スペシャリティーがある選手を入れようと考えるかもしれない」

後藤「落ち着きを与える選手なら長谷部誠の復帰だね」

大住「ケガで不在の選手を除いて、基本的には今回のメンバーから選ぶんじゃないかな。本当に、チームが集まる時間がないからね」

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