■スケール感が大きい伊藤
――伊藤が主力に食い込む可能性もありますか。
後藤「吉田と冨安の状態が万全ではなければ、ワールドカップでも新しい選手がレギュラーになるかもしれない。伊藤を最初に見たのは、アンダーカテゴリーの日本代表の練習相手として、だった。静岡ユースだったんだけど、日本代表を相手にしてすごい選手がいた。誰だろうと思ったら、それが伊藤だったんだよ」
大住「当時はボランチだったね」
後藤「すごいスケール感が大きいプレーをしていた。ユース代表にも選ばれてない選手が、だよ」
大住「選ばれてからは中心になっていったよね。ずっとボランチをやっていたからパス出しはうまいし、ブンデスリーガで1シーズン3バックの一角としてやってきて、守りもヘディングもちゃんとできるし」
後藤「彼の一番の財産は、クラブで遠藤航といつも組んでいることだよね。代表でもそのコンビネーションを活かせるかもしれないね。セルティックコンビとか、シュツットガルトコンビとか、海外のクラブで一緒にやっている選手が代表にもいるというのは大きいよね。大住さんとも、左サイドは旗手怜央も入れて前田、古橋と組ませてセルティックコンビにしたらどうだろう、と話していたんだよ」
大住「旗手怜央はすごく使い勝手が良い選手で、中盤も左サイドバックもウィングもできる。ワールドカップにはいてほしいよね」